長野県は鹿だらけです。
「獣害」 なんて言葉を普通に耳にすることが多くなった日本。
当然、自然豊かな長野県ではニュースや新聞で見聞きしない週はないくらいです。
そこで、上の画像。
実はこの画像は、動物の視点から社会を斬る「自然界の報道写真家」
宮崎 学さんのブログに掲載されたモノで、道路の凍結防止に使われる散布剤
「塩カル」を食べる(舐める?)ために鹿同士が争っている瞬間なんです。
人間の都合で道路に撒いた「塩カル」が野生の動物たちにとって格好の餌場となり
繁殖の手助けをしているんですね。宮崎さんのブログから引用するならば
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まさに塩カル散布現場は、野生動物にとっては「郊外ドラックストアー」でもあり、
塩カルは「サプリメント」となっているからだ。
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ただでさえ、生命力も強いと言われる鹿を、塩カルが元気にしていたんですね。
鹿が増えて困った、猿が増えて困った、猪が増えて困った・・・「獣害だ!」
という流れになっていますが、実は「人害」の部分も少なからずある。
というのが実際なのかもしれませんね?
猟師さんも減り、鹿肉を食べる人も増えない現状。
また、ご本人も猟をしている民宿のご主人に伺ったのですが
「猟師さんは減る現代、狩っても、狩っても、とても鹿の繁殖には追いつかない」そうです。
穫れた鹿も、馴染みのある肉ではないので、提供する飲食店が増えたとしても
消費量には限界があるし、一般家庭では購入・調理のハードルは高い・・・
長野県も信州ジビエとして積極的にPRしていますが、一筋縄では行きませんね・・・
鹿の挽き肉を一般流通させるのが解決策の一つにならないだろうか?
この写真(上と左)は、長野県が主催した「食の商談会」に大原屋が出店させていただいた時のものなのですが、試食でご提供した約120食の「鹿肉のキーマカレー」来場の皆様にすっかり完食していただきました。
鹿肉であることを一切説明せずに、お召し上がりいただいた後、皆さんに
「実は今日のキーマカレーは鹿肉を使っているんですよ」とお話すると
「え~~~!全然わからなかった!」
「鹿肉は匂いがキツいイメージだけど全然違うんですね」
「牛肉かと思って食べてました」
「おかわり(笑)」
など、皆さん抵抗なく、しかも喜んで召し上がってくださるんですね。
肉の中でも、低脂肪、高タンパクでのヘルシーミート。鉄分も豊富だそうで、疲労防止、体温の維持、の効果も期待できますから
冷え性でお悩みの女性にもピッタリの食材だったりもするので
もっと気軽に食べてもらえる工夫ができたら良いですね。
始まりは野菜とのコラボだったのですが
今回もキーマカレーに使った「カレーな小瓶」ですが
開発のキッカケは「地元の野菜をカンタンに美味しく食べるカレーが作れないかな?」という思いでした。
ところが、信州味噌をベースに使っている事で「ジビエ」との相性も良く「鹿肉のキーマカレー」という嬉しく、美味しい副産物メニューも出来上がったんです。
単に、このカレーペーストだけで鹿肉問題を解決できるとは思っておりませんが
信州の問題でもあり、特産のジビエでもある「鹿肉」に、多くの方がにふれるキッカケになったら嬉しく思います。
鹿の挽き肉が、もっと一般流通すると、食卓にも登場しやすいんですけどね・・・
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