遠見山とセットで登るのがオススメの山
岐阜県の川辺町と言えば「そこそこ登山が出来る町」として登山観光に力を入れていて、今は「岐阜のグランドキャニオン・遠見山」で人気が高まっている町です。
今回は、遠見山と飛騨川を挟んだ対岸にある山「権現山(ごんげんさん)」別名「川辺御嶽山」のご紹介です。
手前が岐阜のグランドキャニオンでその奥が権現山
遠見山も権現山もそれぞれ気軽に登れる山ですので、セットにして1日で登られる方も多いようです。
個人的には、太陽のと景色の見え方から、午前中に権現山に登り、午後に遠見山に登ると写真を撮った時に逆光にならず良いかなと思います。
権現山登山口駐車場は「常善寺」
地域の方がお寺さんにお願いしてくださり、登山者の為の駐車場として利用できるようになっています。
とてもありがたい事です。合掌。
登山口は常善寺さんの左奥にあります。
権現山登山口・「星神社」参道
登山道入り口は、星神社の参道入口でもあります。
看板などもしっかり整備されていてわかりやすいですね。
「岐阜の熊野古道」とも呼ばれる丸石の階段
この日の登り始めは8:55。
気持ちの良い朝の涼しさと木漏れ日の中、石段を登って行きます。
登山口に「この石段は何段あるかな?」と書かれている事で、石段の数を数えながら登る方も多いかもしれませんね?
一つ目の鳥居を過ぎれば、前方に星神社が見えてきます。
カミさんが石段を数えながら登ってきます。
さて、何段あるのかな?
「星神社」に到着
星神社に到着。
派手さなどはありませんが、キレイに整備されている清々しい空間です。
参拝をして、先を目指します。
ところで石段は何段あったの???
カミさんの計測によりますと
一つ目の鳥居まで416段
星神社境内まで50段
本殿の石段が11段
合計で477段
という事ですが、正確性には疑問がありますので、是非皆さんも数えてみてくださいね。
星神社のすぐ隣が「虚空蔵菩薩堂」
この虚空蔵菩薩堂、元は星神社の境内にあったお堂だそうですが、明治維新の「神仏分離令」により今の場所に建てられたそうです。
虚空蔵菩薩堂は本四国八十八ヶ所霊場御砂踏のお堂でもあります。
お砂踏みってなんだろう?
虚空蔵菩薩堂をお参りすると足元には「本四国八十八ヶ所霊場御砂」の足形の石板。下山後に検索して調べてみたところ、四国八十八カ所のお遍路を歩かずとも、各寺院より頂戴した境内のお砂をそれぞれの正面に敷き、それらを踏みながら礼拝する事で、四国八十八ヶ所霊場を巡拝されると同じような功徳を積むことが出来るものだそうです。
これが足形の刻まれた石板。
虚空蔵菩薩堂にはトイレもあります。
本堂の側面に目をやると「カワヤ→」の表示。
本堂の裏手に仮設トイレが設置されていました。
この先は下山までトイレはありませんから、必要に応じてキレイに使いましょう。
飯田市の風越山と共通点が多いのが川辺町の権現山
ちなみに我が町、長野県飯田市のシンボル「風越山(かざこしやま)」も地域では「権現山(ごんげんやま)」とも呼ばれていて、登山道途中の前山は「虚空蔵山(こくぞうさん)」登山道の途中に秋葉様も祀られていています。信仰の山にはお祀りする定型があると言う事ですね。
さらに、カレーの大原屋の住所は飯田市羽場権現で、地元の神社「元山白山神社」の通称は「権現堂」と、非常に共通点が多い事もこの山に登ろうと思ったキッカケです。
虚空蔵菩薩堂を後にしてしばらく進めば林道広場の登山口に到着します。
ある意味、ここからが登山本番って感じですかね。
山頂までの距離は0.8kmですから、それほど遠くはありません。
権現山(ごんげんさん)川辺御嶽山登山のコースタイム
権現山登山口駐車場「常善寺」→(1分)登山口「星神社」参道入口→(10分)星神社→(1分)虚空蔵菩薩堂→(5分)林道広場→(10分)見晴らしポイント→(5分)不動明王分岐→(1分)不動明王→(10分)権現山山頂(周辺スポット散策・夫婦岩・御嶽山展望台)→(3分)第二展望台→(5分)不動明王→(5分)見晴らしポイント→(5分)林道広場→(3分)虚空蔵菩薩堂分岐→(10分)林道ゲート→(1分)常善寺駐車場
そこそこ急な傾斜ですが、木製のステップが整備されているので、安心して登ることが出来ます。
はげまし看板に癒されつつ登ります。
見晴らしポイントで水分補給と小休止。
対岸に遠見山の岩肌が見えます。
この日は快晴。気温も上がって来て、良い汗がかけます。
しばらく登ると分岐ポイント、直進すれば頂上ですが、今回はこの見落としてしまいそうな小さな表示の右方向へ
不動明王入口を指すかわいらしい案内表示
この分岐から不動明王までは約1分の近さですが、景色は少し鬱蒼とした雰囲気に変わります。
その矢先!
前方15mくらいの距離を山頂から一気に「茶色い塊」がズザザザー!と駆け下りて行きます、思わず「ウワっ!」と声が出ましたが、恐らくは猪でしょう。ぶつかっていたら大怪我ですね・・・
不動明王
山肌を削った祠に不動明王様が祀られています。
ひっそりとした山中に迫力の不動明王像が山を守ってくれています。
お参りを済ませて先へ進みます。
枝道から登山道に戻り、ひと登りすれば山頂です。
権現山(ごんげんさん)川辺御嶽山山頂:標高396.8m
無事山頂に到着。
登山開始から約1時間、無理なく登る事ができました。
山頂は東屋やベンチも整備さえれていますし、周辺には秋葉様や摩利支天の石碑などが祀られていますので、休憩がてらお参りして回れます。
木曾御嶽山眺望ポイント
山頂からほんの数十メートルの場所には、木曽御嶽山の眺望ポイント。
遠くに雪をかぶった御嶽山を見ることが出来ました。
もう少しゆっくり眺めていたかったのですが、この日は蜂が多く、ブンブン飛び回っていたので早々に退散(;^_^A
夫婦岩
良縁や夫婦円満を祈願する「夫婦岩」
おかげさまで?大原屋は円満な方だと信じたいです(笑)
美濃地方の山の名物?カエル石
周辺を散策した後、山頂にもどります。
秋葉様のお堂には美濃地方の山の名物?カエルの絵付け石が置かれていました。
そう言えば、遠見山では同じ方の作品?と思われるお地蔵さんの石が登山道途中にありましたが、山頂ではカエル石を見かけませんでした。
どういう謂れで置かれているのか少し興味が湧きます。
下山は第2展望台方面から下ります。
第2展望台はデッキが設置されていて気分もアガります。
展望デッキで景色を独り占めしてストレッチ!
ここからは、林道(重機作業道?)で、山の裏手をぐるりと回って下りる事も出来そうですが、思ったより距離がありそうなので断念。
素直に推奨の下山ルートで下ります。
枝道から、不動明王を経由して登って来たルートから下山。
見晴らしポイントで小休止して、林道広場から虚空蔵菩薩堂分岐まで下ります。
帰りは虚空蔵菩薩堂の分岐を左に進んで、広い林道を下って行きます。
天気も良く、気温も上がりましたが、木陰も多いので気持ちよく森林浴気分です。
林道ゲートに到着、無事下山。
登りが約1時間、山頂で散策して下りが約40分。無理なく楽しめる山でした。
権現山(ごんげんさん)川辺御嶽山登山のコースタイム
権現山登山口駐車場「常善寺」→(1分)登山口「星神社」参道入口→(10分)星神社→(1分)虚空蔵菩薩堂→(5分)林道広場→(10分)見晴らしポイント→(5分)不動明王分岐→(1分)不動明王→(10分)権現山山頂(周辺スポット散策・夫婦岩・御嶽山展望台)→(3分)第二展望台→(5分)不動明王→(5分)見晴らしポイント→(5分)林道広場→(3分)虚空蔵菩薩堂分岐→(10分)林道ゲート→(1分)常善寺駐車場
権現山は対岸の「遠見山」とセットで登って、岐阜のグランドキャニオンも満喫してみてくださいね!