権現山(ごんげんやま)と呼ばれる山は全国各地にあります。
神様を祀る信仰の意味でもあり、徳川家康の神号(東照大権現)の意味で呼ばれる事もあるそうです。
我が飯田市のシンボル風越山(がざこしやま・ふうえつざん)も権現山と呼ばれ、大原屋の地元の神社は、元山白山神社、通称「権現堂」で、地籍名は羽場権現(はばごんげん)と「権現様」には非常に縁が深く親しみがある呼び名です。
そんな事もあり、飯田市から日帰りで行ける「権現山」にチャレンジしてみよう!という企画が今回の登山です。
目指すのは各務原市の各務原権現(標高317m)
各務原は正式には「かかみがはら」と読むのですが、
私なんかは「かがみはら」と呼び慣れてしまっていますスミマセン(;^_^A
話は山にもどって、各務原権現の登山口は「伊吹の滝」からが定番です。
ちょっとした公園になっていて駐車場もあり、アクセスも良好。
気軽な登山にはピッタリの登山口です。
各務原アルプスハイキングコースの遊歩道マップ
こちらには親切な案内のマップ看板もありますので、参考になります。
伊吹の滝から早速登りはじめるのが一般的かと思いますが、今回は周辺散策と周遊という感じで、まずは一般道(舗装路)で看板右側に書かれた「南登山口」を目指します。
伊吹の滝登山口→南登山口(登山開始)→各務原権現→伊吹の滝というルート。
看板の左側にある「現在地」から、中央のグレーの道を右に進み、南登山口から尾根に出て、途中から山頂を往復して周遊します。
岐阜カンツリー倶楽部沿いの一般道を歩きます。
まずは、岐阜カンツリー倶楽部の外周に沿って舗装路を歩きます。
今回は緑色が気持ち良い季節でしたが、もう少し早い時期に来れば満開の桜を眺めながらのお花見ウォークになりますね。
のどかな景色の中、鳥の声をききながら軽いウォーキング。
この日は天気も良く、少し歩いただけで汗がでてきます。
南登山口は友愛キリスト教会が目印
各務原権現の南登山口は、友愛キリスト教会の道をはさんだ反対側にあります。車だと気づかずに通り過ぎてしまうかも?
ここから登山開始です。ウォーキングで足慣らしもできて、体もあたたまり一石二鳥です。
各務原権現の登山道はハイキングコースとしてキレイに整備されているので、全体を通して安心して歩くことが出来ます。
まずは尾根までの登り。そこそこ傾斜がありますが、整備された登山道なのでスイスイと登れます。
すんなりと尾根の分岐に到着。ここから左に進みます。
緩やかに登りながら、明るい道が続きます。
眼下には各務原の街並み。
分岐から10分程度で、権現山の一ツ岩に到着。
休憩にもピッタリのポイントです。
権現山の一ツ岩(標高229.4m)
案内板には
「権現山多度神社(たどじんじゃ)参道のほぼ中間であります。今までの急な登りはなくなり、なだらかな尾根道が階段下まで続きます。一休みどうぞ」
とあります。
ここからは、既に権現山山頂にいる登山者の姿も見えました。
目指すゴールがハッキリわかると元気も出ますね。
軽く休憩して出発。
道沿いにはツツジの花、聞こえるのはウグイスの声。
尾根道を気持ちよく歩けます。
権現山の二ツ岩(標高253.6m)
5分ほど歩けば、権現山の二ツ岩に到着。
ここは市街地側が大きく開けていて眺望が良いです。
当然、山頂より標高は低いですが、高い木もないので、今回のルートの中では一番視界が広く景色を満喫できるポイントかもしれません。
案内板には
「各務原市の民話で有名な二ツ岩です。旱魃(かんばつ)のときは各務山、天王山、稲田山、権現山と雨乞い納めの山です。どんな日照りでもこの山に雨乞い祈願をすれば七日以内に雨が降ると言われて来ました。」とあります。
権現山に向かう階段との分岐(標高258.4m)
二ツ岩から5分ほどで、メインイベント?の権現山山頂へ向かう階段下に到着。
画像の右上へ向かう道が山頂への階段。
左側は、伊吹の滝へ向かう今回の下山ルート。
権現山多度神社(たどじんじゃ)に向かう参道は一本道の急階段。
階段区間で最初に目にするのは、台風の大雨で山頂神社にあった鳥居が崩れて転がり落ちて来た名残。
石の鳥居の一部は、現在は土止め石に使われています。
案内板には
「昭和九年九月の台風で頂上にあった鳥居の丸い柱の二本がここまで転がって来ました。鳥居の笠の部分は境内の土止めに残されております。現在の鳥居は翌昭和十年持田区により再建された物です。」とあります。
鳥居の名残を超えて、急階段の区間。
分岐の標高は258.4m、権現山山頂の標高は317mですから薬60mを一気に登りますから、かなりハードな区間です。
尾根道とは打って変わって、息も上がる登り。
再建された鳥居のすぐ先が山頂。
約10分で登り切れました。
各務原権現山頂(標高317m)
山頂は360°のパノラマです。
南側は名古屋方面の街並みまで見渡せ、北側は雪をかぶった御嶽山も見る事ができます。
案内板には
権現山多度神社
「三重県多度神社の本社です。昔から雨乞いの他の山々の最前列に位置し御岳白山の霊山をはじめ濃尾平野が一望できる信仰の山です」とあります。
展望台兼休憩小屋で一休みして、下山します。
登って来た階段を一気に下ります。急傾斜なので慌てず注意して。
階段を下りきったら、分岐を伊吹の滝方面へ。
ここからは、ふたたび尾根道なのでゆったりと進みます。
尾根道の途中には、岐阜市岩田地区と芥見権現(岐阜権現)方面の山肌を望むビューポイントもあります。
引き続き尾根道をすすめば、北山展望台に到着。
ここも南側を広く見渡せるポイントです。
今回最後の分岐ポイントから伊吹の滝方面へ下ります。
伊吹の滝方面に下らずに進むと六所神社に出るようです、機会があればそちらのルートも歩いてみたいです。
分岐からの下りは思ったよりも急で、距離もそれなりにありました。
前日の雨で滑りやすい箇所もあり注意しながら下ります。
約15分下れば、伊吹の滝に到着で下山完了です。
権現山に向かう急階段を除けば、全体的に気軽に歩けるコースでした。
初心者やお子さんにも最適ですね。
道中では、シニア世代の方にたくさんお会いしました。
ホームグラウンドとして、週に3回登っているという方もいらしゃり、地元の生活に根付いた山だという事を感じました。
最後に伊吹の滝にお参りして、今回の登山は終了。
約2時間半、楽しく自然を満喫できました。
ご参考になれば幸いです。
次回は権現山チャレンジでお隣の芥見権現(岐阜権現)に登ろうと思います。