入笠山登山(長野県富士見町)ゴンドラを使った周遊コースタイムと散策ルート

甲斐駒ヶ岳、富士山、八ヶ岳の大パノラマを入笠山で!
甲斐駒ヶ岳、富士山、八ヶ岳の大パノラマを入笠山で!

ゴンドラに乗れば、一気に1,780mまで登れて、絶景が楽しめる事から初心者にも人気の入笠山(長野県富士見町)これまで訪れるタイミングが合わずにいましたが、今回やっと登ることが出来ました!

ゴンドラは富士見パノラマリゾートスキー場の乗り場から

登ったのは2023年10月16日。バッチリ晴れて最高の天気(^▽^)/

富士見パノラマリゾートスキー場周辺の紅葉も楽しみながら、ゴンドラ乗り場へ。

ゴンドラの往復券には案内パンフレットと、富士見町と周辺地域で使えるクーポン券も付いていてお得です。

スキーシーズンにはスキーヤーで混み合うであろうゴンドラ乗り場。秋の行楽シーズンとは言え、平日の早めの時間ですのでスイスイ乗る事が出来ました。

ゴンドラで登り始めて、スグにこの絶景!八ヶ岳の山並みが最高です。

夏に登った横岳や硫黄岳なども良く見えています。

ゴンドラの架線周辺も紅葉が見頃。今回は天気も時期もベスト!

富士山も登場!

富士見パノラマリゾートのゴンドラから富士山
富士見パノラマリゾートのゴンドラから富士山

進行方向左の先には富士山も見る事ができます。

標高差730mを10分たらずで一気に登るゴンドラ

富士見パノラマリゾートのゴンドラ解説図(公式サイトより)
富士見パノラマリゾートのゴンドラ解説図(公式サイトより)

ゴンドラからの景色を満喫して山頂駅に着けば、ここでも紅葉が迎えてくれます。

山頂駅周辺をウォーミングアップ的に軽く散策してから遊歩道へ向かいます。

山頂駅周辺はさすが有名観光ゴンドラだけあって、案内看板もベンチもカフェも綺麗に整備されています。

遊歩道で入笠湿原を目指します。


入笠山登山、ゴンドラを使った周遊コースタイム

ゴンドラ山麓駅▶(15分)▶ゴンドラ山頂駅▶(15分)▶入笠湿原▶(10分)▶お花畑▶(15分)▶山頂下分岐▶(10分)▶入笠山山頂▶(15分)▶ヒュッテ入笠▶(5分)▶入笠湿原▶(5分)▶ゴンドラ山頂駅▶(15分)▶ゴンドラ山麓駅

※各所での休憩や散策などの時間は含んでいません。

※この日は9時に富士見パノラマリゾート駐車場を出発して、駐車場に戻ったのは12時30分でした。


まだヒンヤリとする林の中の遊歩道を抜けて、入笠湿原を目指します。木の香りが気持ちいい区間です。

鉄格子のゲートの先が入笠湿原です。

秋の湿原は趣のある景色
秋の湿原は趣のある景色

湿原は一面の茶色ですが、木道を進むと、日の当たり具合と見る方向によって黄金色に見えたりグラデーションになったり様々な色に変わって見えます。

湿原は、春や夏の花やグリーンの季節でないと楽しめないイメージがありましたが、この黄金色の景色も良いですね。

入笠湿原の先は登山モードに変わります。

入笠山山頂の看板からは、遊歩道も少し登山モードになってきますが、しばらくは軽い登りの歩きやすい登山道です。

トマト製品やジュースでお馴染みのカゴメさんが管理するエリアも

カゴメ株式会社が管理する入笠山の「カゴメの森」
カゴメ株式会社が管理する入笠山の「カゴメの森」

富士見町に工場があるカゴメさんは、入笠山の自然保護に大きく協力しているようです。

お花畑と呼ばれるエリア。今の時期は残念ながら花を満喫することが出来ませんが、ゲートをくぐって、いい感じの登り斜面を進みます。

※ゲートと柵で、観光資源と動物の住み分けを行い、花や植物を鹿の食害から守っているようです。

お花畑の中腹。キツイ登りではありませんが、しっかり汗も出てきます。八ヶ岳の山並を見ながらひと息つきます。

分岐点から先が最初にして最後の登山区間

お花畑の先にあるのが山頂前の分岐点、ここから先はチョット登山感が増します。

明るく開けた分岐ポイント。右へ進めばいわばコース、左は迂回コース。足腰に不安のある方は、迂回コースを選ぶのが良いですね。

どちらのコースを進んでも山頂までは15分の表示です。

今回は、岩場コースを登って、迂回コースで降りて来る事にします。

岩場コースの前半はソコソコの急傾斜。

岩場コースの名称となっていますが、難所的な区間は短いので、登山初心者でも心配する事無く登れます。

入笠山山頂からの大パノラマ!

岩場コースを登り切れば、意外とあっけなく?山頂に到着!

入笠山山頂(長野県富士見町)標高1,955m

広くなだらかな山頂には大勢の登山客。そして、この後には100名近い小学生達が登って来るそうです。

入笠山からもバッチリ富士山!

雲の襟巻を巻いていますが、富士山もバッチリ見ることができました!

今回の山行は、私とカミサンに加えて、以前「金華山」「天王山」に一緒に登ったゲストの女性も含めて3名。このくらいの少人数のパーティーで登るのが個人的には好きですね。

山頂の景色を満喫しながら一休みして、小学生の団体登山が登って来る前に帰りは迂回ルートにて下山です。


不思議な植物「猿尾枷(サルオガセ)」

入笠山の樹木に生息する猿尾枷(サルオガセ)
入笠山の樹木に生息する猿尾枷(サルオガセ)

入笠山の付近には、樹木に不思議な網の様な布の様な物がかかっているのを多く見かけます。

枯れた枝葉が垂れ下がっているのかと思いましたが、どうもそうではないようなので、下山してから調べてみると「猿尾枷(サルオガセ)」という糸状というか紐状の植物だそうです。分類学上では、サルオガセ科サルオガセ属という事なので唯一無二な植物なんですね。
樹木に寄生して養分を摂っているのかと思いきや、大気中の水分や養分で生きているそうで、空気のキレイな場所にしか生育していないそうです。


そんな不思議な猿尾枷の景色などを眺めつつ、チラホラ登って来る小学生達とあいさつを交わしながら進みます。

分岐ポイントまで戻って来ると、学校登山の引率の先生が生徒へコースの案内をしています。迂回コースの下山ですれ違った小学生は5グループほど。ほとんどの生徒が岩場コースで山頂を目指したみたいです。

ヒュッテ入笠(旧マナスル山荘)

帰りはお花畑エリアの斜面は下らずに、ヒュッテ入笠(旧マナスル山荘)前を経由。

コチラの山荘に泊まって星空を楽しむ山行も良さそうだなぁ~と思いつつ歩を進めます。

今回は富士見町からゴンドラを使って登りましたが、この入笠山は伊那市(高遠)側からもアクセスする事ができます。未確認ではありますが、伊那側からアクセスすると、この入笠ヒュッテと入笠牧場のあたりにたどり着くのだと思います。

入笠湿原が見渡せる山彦壮前で、軽く休憩。

ホンの5分程度の休憩の間に登山客や団体登山のグループも登ってきました。やっぱり人気の山岳観光地なんですね。

入笠湿原からゴンドラ山頂駅までは、来た時とは違ったルートで下山してみます。

湿原を一望できる一番高い場所を通る木道から、山頂駅を目指します。

テレビの電波塔施設の脇、広い林道を抜けて進みます。

あっと言う間に山頂駅広場に到着。せっかくなので、ゲレンデ方面の展望台まで行ってみます。

広くて適度な傾斜の斜面。スキーシーズンには多くのスキーヤーで賑わうんでしょうね。

実は、ゴンドラ山頂駅は標高1,780mあるのですが、山の形状と場所の関係で富士山は見えないんですね。ですが、すこしゲレンデ沿いの遊歩道を下って東屋の展望ポイントまで来ると

ここでも富士山を見る事ができます!

随所に富士山のビューポイントがある、その名の通り「富士見」ですね。

帰りもゴンドラで楽々下山

入笠湿原の散策から入笠山山頂まで、良いペースで満喫して帰りもゴンドラで楽々下山です。

ラブリーなピンクのゴンドラに大当たり!

実はこの富士見パノラマリゾートのゴンドラ、80機くらいある(たぶん)と思うのですが、その中にたった1台だけこのラブリーなピンク色のゴンドラがあるんです。

なんと、その1台に大当たり!

オジサンとオバサンが3人で乗るにしてはアレですが(;^_^A

貴重な1台に乗れてとりあえずラッキー(笑)

シールドにハートマークが貼られていますから、ラブラブカップルならここに2人で座って、八ヶ岳&ハートマーク♥みたいな記念写真を撮るんでしょうね~。

何はともあれ、最後にラッキーなネタの写真も撮れて無事に下山とあいなりました。


入笠山登山、ゴンドラを使った周遊コースタイム

ゴンドラ山麓駅▶(15分)▶ゴンドラ山頂駅▶(15分)▶入笠湿原▶(10分)▶お花畑▶(15分)▶山頂下分岐▶(10分)▶入笠山山頂▶(15分)▶ヒュッテ入笠▶(5分)▶入笠湿原▶(5分)▶ゴンドラ山頂駅▶(15分)▶ゴンドラ山麓駅

※各所での休憩や散策などの時間は含んでいません。

※この日は9時に富士見パノラマリゾート駐車場を出発して、駐車場に戻ったのは12時30分でした。



この記事を書いた人

信州味噌入りカレー専門店

カレーの大原屋

https://www.ooharaya.com/

尾沢あきら