猿啄城(さるばみじょう)展望台~明王山~勝山周遊登山ルートとコースタイム│岐阜県坂祝(さかほぎ)町

猿豚ではなくて猿啄(さるばみ)です。

岐阜県道207号線(各務原美濃加茂線)を通るたびに気になっていたのがココ!猿啄城(さるばみじょう)展望台。

難読観光地!しかも住所は坂祝(さかほぎ)町で、これまた難読地名。

今回は、猿啄展望台~明王山~勝山と周遊する半日登山です。

難読観光地?!猿啄城(さるばみじょう)展望台
難読観光地?!猿啄城(さるばみじょう)展望台

岐阜県道207号線、坂祝町勝山の信号から駐車場に向かいます。

坂祝(さかほぎ)町の街並みは昭和感が漂います。
坂祝(さかほぎ)町の街並みは昭和感が漂います。

県道から一本入るとローカルな懐かしい町並み。

案内看板に従って、左折して狭めの道を進みます。

猿啄城跡入口の石碑を過ぎて橋を渡り

二股の右は第一駐車場、左は第二駐車場。

今回は右に進んで第一駐車場を利用します。

案内看板もまだ新しい感じ(2023年2月現在)で親切ですね。

道の両側に広めの砂利敷き駐車場、ゆったり停められます。

猿ばみ城の歴史(案内看板)

別の名を猿飛城、 根尾山城とも呼びました。 記録によれば、 応永14年

(1407年)の頃、 西村豊前守善政(にしむら ぶぜんのかみよしまさ)の城であったそうです。

下って享禄3年(1530年)から田原左衛門の居城となり、 天文16年 (1547年)には同族の多治見修理が謀叛により城を奪いました。

以後、 18年間在城しましたが、永禄8年(1565年) 丹羽長秀は織田信長に

命じられて東美濃を攻め、その緒戦で先陣の河尻秀隆(鎮吉)らが落城しました。 このとき、信長は幸先よしと猿ばみ城の地名を勝山と改称、以後勝山城となりました。

功により河尻秀隆 (鎮吉)は勝山城主となりましたが、天正3年(1575年) 岩村城へ移るに及んで廃城となりました。
猿ばみ城史より


標高二六五mにある猿ばみ城展望台。頂上までは三十分程度で登ることができ、展望台からは、日本ラインの美しい景色や、御嶽山・名古屋のツインタワー・名古屋ドームなどを見ることができます。

さぁ、登ってみよう!

坂祝町マスコットキャラクター ほぎもん


駐車場から登山口へ向かう途中にはトイレもあります。

山頂にも道中にもトイレはありませんので、用を足して入山しましょう。

管理小屋的な建物を過ぎると、登山者カウンターが設置されています。

登山口付近では、3月下旬には椿の花も見られます。

カチッとカウンターを押して進みましょう。

年末にリセットするのであれば、今年に入って3488人目の登山者という事ですね。

約1か月後に再訪したのですが、この時のカウンターは4530でしたから、1カ月で1000人以上の方が登っているという事ですね。

展望台までは基本的に整備された階段の登山道です。

そこそこの傾斜なので、いい感じに体も温まります。

分岐がありますが、どちらに進んでも展望台につきますので心配なしです。

道中にはシダの群生ポイントもあります。

鉄塔の股をくぐってさらに進みます。

階段の無い区間も綺麗に整備された登山道なので歩きやすいですね。

分岐を左に進んで、木曽川を眺められるコースへ。

途中の開けた場所から坂祝町と木曽川

石碑のポイントを過ぎれば、展望台はスグそこです。

猿啄城展望台 標高265m


猿啄城展望台~明王山~勝山周遊コースタイム

猿啄城展望台登山口駐車場:登山開始→(25分)見晴らしポイント→(5分)猿啄城展望台→(30分)分岐ポイント→(15分)明王山山頂→(5分)車道合流→(20分)勝山山頂→(10分)鉄塔→(10分)登山口駐車場:下山


展望台の標高は265mと決して高くはありませんが、木曽川に面した断崖なので、眺めはバツグンです。

この日は少し雲が多かったですが、名古屋駅ビルまで見渡せました。

3月下旬に登れば、眼下の各所に桜も見ることが出来て良い景色です。

一息ついたら、明王山へ向かいます。

今回は、このパノラマ画像の左から右へぐるりと周回するコースです。

展望台からの下りは傾斜がキツく、転落防止の鎖も設置されていますので慎重に。

急な下りを過ぎれば、その後は適度なアップダウンを繰り返す尾根歩き。

気分の良い区間が続きます。

途中の左手は開けて景色が見はらせるポイントも。

分岐を過ぎてもうひと登り!

二股を左に進んで山頂を目指します。

大きな電波塔が見えたら山頂です。

平日の午前中ですが、山頂には既に多くの登山客、気軽に登れて人気なんですね。

明王山山頂 380m

明王山山頂、標高380m

山頂には関市立関商工高等学校機械科の生徒による「平和の鐘」が設置されています。

記念に鳴らしましょう!

ここにも「カエル石」が

以前、登った関市の天王山山頂にもあったのが、この「カエル石」同じ方の作品ですね。

山、カエル、ビールのイラストに「家で一杯生きカエル」の一言に癒されます。

ぐるりと周囲の眺めを満喫。

この先、金毘羅山まで足を伸ばしても良いのですが、今回はここから勝山方面に下ります。

下りはじめは急傾斜で注意が必要ですが、少し下ると開けた車道との合流ポイントに出ます。

急に車道が現れて拍子抜け感がありつつも、坂祝町方面 山道と記された右の登山道を進みます。

この先は特筆するポイントなどもないですが、整備された登山道は快適です。

往路で登った山並みを右手に見ながら緩やかに下ります。

勝山山頂 標高284m

勝山山頂は眺望も無く、標識が無ければ通過してしまうかも?という雰囲気。

軽く一息ついて引き続き下ります。

遠くに猿啄城展望台が見えてくると、ここからは一気に下り。

木曽川にむかって急な下りが続きます。

赤白に塗られた鉄塔までくればゴールは間近。

鉄塔を真下からパシャリ!あまり見ることが出来ない光景かも?

登山口駐車場に下山

朝9時から登り始めて、11時30分に下山。

午前中で周遊できるちょうどよいコースでした。

今回は2月下旬でしたが、もう少し温かい季節に登ると花や緑も楽しめそうです。


猿啄城展望台~明王山~勝山周遊コースタイム

猿啄城展望台登山口駐車場:登山開始→(25分)見晴らしポイント→(5分)猿啄城展望台→(30分)分岐ポイント→(15分)明王山山頂→(5分)車道合流→(20分)勝山山頂→(10分)鉄塔→(10分)登山口駐車場:下山


この記事を書いた人

信州味噌入りカレー専門店

カレーの大原屋

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尾沢あきら