「胆のう」を除去する腹腔鏡手術ってどんな感じ?
さて、前回の入院までの顛末記事「胆管結石にウルソは効く?効かない?で、結局は手術になった話」からの続きです。
手術&入院の期間は2023年6月20日~24日の4泊5日。
どんな感じに事が運んだかのレポートです。
入院初日2023年6月20日
2023年6月20日11時にI病院入院専用で受付
事前に入院準備の書類をもらっているので、特に問題なく。
と言いつつ、診察券を忘れましたがマイナカードのおかげでパス。
通されたのは個室でした!
受付後は早速病棟へ。
てっきり大部屋かと思っていましたが、手術前という事もあってか個室に案内されます(贅沢)フロアと病室の簡単な説明があってとりあえず、待機。
11:30 麻酔担当医の方が来てくれて、全身麻酔に関する説明をひとしきり受けます。
めっちゃハキハキした先生で好印象。(この先生は麻酔効かなそうだなぁ~とか不謹慎な感想を持ったのはナイショです)
12:00 食事
全身麻酔の説明が終わったと思いきや「お茶どうぞ~」と温かい麦茶が継がれて、早速食事(早っ!)
後で知るのですが、この初日の昼食の後、2日後の昼食までは食事は無しで、点滴から栄養を摂る事になります。
その後、この日は時別に検査なども無いので持ち込んだパソコンで地味な作業などをポチポチとやって過ごします。
午後、看護師さんが来て「へそチェック」
腹腔鏡は、へそからも入れるので事前にキレイにしておくようにと言われていたので、その最終確認です。
綿棒でコチョコチョされて「罰ゲーム的」なチェック。
何気にこれも難関です。
21:00 消灯&「絶食絶飲」開始
翌日の手術に向けて、初日の晩から「絶食絶飲」食事がダメなのはわかってましたが、水やお茶などの水分もNGという事で、少々寝苦しい夜を過ごします。
2023年6月21日「腹腔鏡による胆嚢摘出手術」当日
6:00 起床(喉の渇きがありますが特に問題なく)
6:50 浣腸〜排便(出すものを出し尽くす作業)
7:30 入浴
朝風呂とは贅沢ですが、風呂を出れば水分補給したくなる…けど我慢
8:00 点滴開始
部屋で点滴を刺されて、輸血ならぬ「輸液」開始。手術室ではこの点滴に麻酔薬が入って来る段取りです。
いよいよ手術室へGO!
点滴をお供に手術室へ向かいます。
黄色いタオルを掛けて、プロレスラーがリング入場する感じですかね。
(ここまではカミサンが付きそいで写真も撮ってくれてます)
8:55 手術室控室入室
再度、簡単な全身麻酔の説明があります。
「酸素マスクと点滴から麻酔薬が入って来て、気が付くと終わってます」との事。
それでは本番!
9:00 手術室入室
入室と同時に3~4人のスタッフさんがパパパっと色んな器具を付けて行きます。爆速です。
麻酔医の先生から「では、麻酔始めますね~」の声があり
次の瞬間…
まったく記憶なし
話には聞いていましたが、瞬間的な「全落ち」こう言うこういう事なんだなと。
10:50 手術終了
肩をポンポンと叩かれて身が覚める。
「尾沢さん終わりましたよ~」と声をかけられるも
「????」手術を受けたいた事も理解できず何が起こったか、わからない感じ。
目は覚めましたが、激しく朦朧としたまま病室へ運ばれます。
11:00 個室へ戻る
カミサンと少し会話をしたのですが、声も上手く出ず。
とりあえず「写真撮っておいて」と伝えて記録に残してもらいます。
点滴はモチロン、各種モニター類、酸素マスク、両足には空気圧で足の血流を促進する器具(むくみ防止だったかな?)も装着されているフル装備状態。この日は本当に身動き取れないという言葉がピッタリです。
あと一番ヤな感じなのは「オシッコチューブの違和感」
点滴などの器具よりも「縛り付けられてる感」が強いです。
引き続き朦朧としながらしばらく過ごしますが、絶食、絶飲、でメチャメチャ喉が渇きます。
その後、夕方には水を飲んで良いと許可が出ますが、身動き取れないので、看護士さんにお願いして、都度水分補給。
腹腔鏡手術後の痛みは?
術後の痛みはどうか?
夜になって、お腹を押された様な鈍痛は続きますが、耐えられない程ではありません。腹筋をガンガンやった後の鈍痛が続いている程度の感じと言えば良いでしょうか。
とは言え、急激に痛くなる可能性もあるので、消灯前に痛み止めを点滴で追加してくれます。
夜間も何度か血圧、体温、各種モニターのチェックがあり、寝たり起きたりして朝を迎えます。
入院3日目
6月22日
6:00 手術当日の晩は寝たり起きたりでしたが、寝不足という事も無く起床。朝食は無く、点滴と水分補給で過ごします。
8:00 酸素吸入器が外れて、両足の加圧器具が外れ、心電図モニターが外れ「張り付けの刑」感が減ります。
10:00 やっと念願のオシッコチューブが外れます。
本当に苦痛でしたが、何度も尿瓶で対応するよりはベストな処置なんだと思います。
でもホント苦痛でした(クドイ)
その流れで、自分だけで立って歩くテスト。
最初はフラフラ感がありましたが、すぐに感覚が戻り点滴を引いて歩ける様になります。
こうなれば、随分気が楽です。
そうこうしていると、別の患者さんに個室が必要となり、大部屋へ移動。
絶食明けの食事
12:00 昼食
絶食明けは、五分粥の昼食ですが、結構なボリュームです。
おなかは空いている感覚なのですが、半分くらい食べて満腹に。
身体をひねったりするとマダマダ痛みはあるものの、チョイチョイ歩いてセルフリハビリ。
15:15 カミさんと面会。
17:30 主治医のG先生の回診があり、早めの退院をリクエスト(笑)
明日23日(金)には退院できますか?と聞いてみましたが、さすがにダメで24日(土)に退院という事に落ち着きます。
引き続き、咳き込むと手術跡は少し痛みますが、退院日も確定したのでチョイチョイ歩きまわって体を慣らします。
腹腔鏡の傷
胆嚢摘出手術の場合、腹腔鏡を入れるため、おなか周りに4カ所の穴(2~3センチ?の小さな切開)を開けます。4カ所の内1か所は「へそ」です。
実際の写真もありますが、決してきれいなものではないので、略図です。
赤丸の1~4が穴ですね。(傷跡を見る限り、2の穴は少し大きめの様です)
【追記】
後日聞いたところによると、1の「へそ穴」からは内部を映すカメラが入り、他の穴からは各種手術器具が入るのだそうです。
術後の痛みに関しては、穴の部分が「何となく全体的に痛い」みたいな感じです。
21:00 点滴も外れて自由の身に
やっと点滴まで外してもらえましたが、21時で消灯ですので、就寝。
入院4日目
6月23日(金)
器具も外れていて、不自由もないので暇(笑)
持参した本を読んだりして過ごします。
「相続のトリセツ」入院中に読むにはピッタリですね(笑)
いやはや、のんきに構えず相続関連の段取りは早く始めた方が良さそうです(;^_^A
その他にも貯まっていた本が入院中に4冊ほど読めました。
この日の午後には、先延ばしになっていたシャワー入浴もできて、サッパリ!ほぼ通常通りの生活に戻った感じです。
退院日(入院5日目)
6月24日(土) 8:30
主治医G先生の回診。
経過は良好で、ヘソの絆創膏の貼り替えがあり「では、今日退院ですね」と正式にお許しが出ました。
病室はミニマリストの部屋なのかも?
今回、4泊5日病院で過ごしてみて思ったのは「病室はシンプルで便利」という事
今で言うところのミニマリストが行きつく先は病室的なレイアウトかもしれません。断捨離や模様替えの参考になりそうです。
気になる?病院食は割と美味しいですよ
4泊5日の入院&手術の内に食べた食事は全部で7食。
病院食と言えば「薄味で美味しくない」というイメージがありますが、実際はそんな事はなく。学校給食を少しサッパリさせた感じでした。
中にはソコソコ濃いめの味付けのメニューもあったり、デザートもついたりと色々と考えられていますね。(桃のゼリーやキャラメルプリンも出ました)
何より、普段は常に誰かが食べる物を作っているばかりですので、自動で食事が出て来きて、お膳の上げ下げもしてくれるわけですから、ありがたい事この上無しです。
健康が一番!ですが色々学びもありました。
人生初の手術&入院。
病気にならず健康なのが一番なのは当然ですが、入院してみて気づいた事もたくさんありました。
手術はしたものの、重症患者ではなかったという事もありますが、入院しているからこそ「日に日に回復していく身体を自覚できる」という体験は貴重な物でした。
今回の「腹腔鏡式胆嚢摘出手術」のレポートと「胆管結石にウルソは効く?効かない?で、結局は手術になった話」の記事。
併せて、胆石でお悩みの方の参考になれば幸いです。