「丘の上」と呼ばれる飯田市街地は、桜の名所が点在していてお花見シーズンには「お花見ウォーキング」を楽しむ方も多い地域です。
今回は飯田市役所(市営駐車場)を起点に、約1時間30分で市街地を巡る、【大原屋版】街歩き観光ウォーキングコース!をご案内します。
飯田市街歩きウォーキングのスタートは飯田市役所
ウォーキングのスタートは飯田市役所。
庁舎の駐車場に車も停められますし、市営駐車場も無料駐車時間があるので活用しましょう。
まずは飯田市役所庁舎を背にして右へ進み、愛宕神社の境内の桜を見物。
飯田市愛宕神社の桜
桜の花もさることながら、老木の幹の形も風情がありますね。
境内を軽く散策。
神社下段の扇町公園の向こうに飯田市街地を見渡せます。
境内を抜けて階段を下り、扇町公園へ向かいます。
ナカナカの急な下り階段なので、慌てずゆっくり。
愛宕神社と飯田動物園に挟まれた谷にあるのがこの公園です。
週末はイベントなども開催されることが多い公園ですが、平日は静かで穏やかな空気間のある公園です。
車で直接入る事ができない事が、おだやかな空気感を作っているのかもしれません。
公園からわき道の上り坂を抜けて進みます。
トキワ劇場向かい側の機関車「D51-402」と桜
D51(デゴイチ)を右手に見ながら進み、水の手通りの坂を下ります。
坂の途中にある信号を渡り、追手町小学校へ
切り立った擁壁と階段もまた独特の風景。
昭和にタイムスリップ感が良いですね。
昭和4年に作られたノスタルジックな校舎
少子化で生徒は減少の一途ですが、この校舎は残していって欲しいものです。
追手町小学校を右手に見ながら進み、飯田美術博物館へ。
飯田市内でも有名な一本桜「安富桜」(やすとみざくら)
飯田のお花見スポットとして有名なこの場所は、期間中にはイベント会場として多くの観光客のおもてなしをしています。
追手町小学校方面へ戻り、飯田図書館と飯田合同庁舎の間にある「赤門」へ。
飯田に来れば、東大に行かなくても赤門をくぐる事ができますw
赤門から、合同庁舎の裏手に回り、桜丸御殿址(さくらのまるごてんあと)のヒガンザクラ。
この桜は、1本の樹に見えますが実はエドヒガンとシダレザクラが合体しているとても珍しい桜だそうです。
老木ですので、支えのメンテも大変そうですね。元気に花を咲かせているうちに見ておきましょう。
合同庁舎を裏手からぐるりと回り、更に裏路地を抜けて谷川線方面へ向かいます。
長姫町~馬場町と路地を進みます。
仲ノ町を右に曲がって、春草公園へ
菱田春草生誕地公園
飯田市で生まれた数少ない?歴史上の有名人「菱田春草」の生誕を記念して作られた公園です。
春草公園の先には普門院址「糸桜」(シダレザクラ)
このシダレザクラは、古来からここに植えられていますが、現在は3代目なのだそうです。
初代の種から幼木を育てて、代々植えられているんですね。
仲ノ町を戻り、江戸町方面へ抜けて正永寺へ向かいます。
山門のフレームの様にしてに桜が見えます。
正栄寺の桜は、2019年7月15日に倒伏し、現在の桜はこの正永寺の桜(二代目?)が植えられています。
新しい桜も先代に負けないように、いつか趣のある姿を見せてくれる日がくるのでしょう。
>>先代の桜の画像はコチラからご覧いただけます。
黄梅印の桜
正永寺のお隣の黄梅院も人気の桜スポットです。
ひときわピンクの色が濃い桜は一見の価値ありです。
黄梅院から、またまた裏路地を抜けて専照寺へ向かいます。
ナカナカ通る事のない裏路地はワクワク感がありますね。
飯田に居ながら、まったく別の空間に紛れ込んだような感覚になります。
専照寺と言えば、鐘楼付きの山門、そして石仏とシダレザクラです。
大きな石仏の背に立派なシダレザクラ。他ではお目にかかる事ができない特別なロケーションです。
穏やかな表情の専照寺の石仏と桜
専照寺から大宮通りへ抜けて桜並木を歩きます。
大宮神社から中央通りまで約900m続く桜並木。
車道に挟まれた歩道区間もありますが、交差点や横断部分は車にご注意を。
大宮神社まで来たら、スタート地点の飯田市役所方面へ戻って行きます。
吾妻町のラウンドアバウト(ロータリー)から右へ進み、中央公園の桜も眺めながら飯田市役所へ戻ります。
飯田市街地の裏路地をメインにぐるっとお花見ウォーキング、チョット早足で約1時間30分。
ゆったり2時間くらいで周ると、もっと発見もありそうです。
飯田市は、大々的な観光地がある訳ではありませんが、こんな風に街歩きを楽しむには最適なサイズ感の市街地なのかもしれません。
少しゆっくり時間をつくって、一度飯田市内を巡ってみてくださいね。